今日の記事は虫が主役です。キアゲハさんです。
夏の空を飛ぶ大変美しい蝶ではありますが、
昆虫が苦手な方もいらっしゃると思うので写真は畳んだ先に載せます。

子供に蝶の羽化を見せたい！と言う私の密かな願いから、
二年前にサンショウの苗を買って来ました。
私が小さい頃住んでいた家は窓の目の前に大きな山椒の木があり、
毎年アゲハの幼虫が2～3匹来ていたんですよね。
それを毎年窓から観察するのが楽しみで、ほぼ確実に羽化していました。
そんな幼い頃の記憶が忘れられず、あの美しい蝶が
蛹から空へ飛び立つまでを是非我が子にも見せたいと思うようになりました。
しかし、山椒は気難しかった(汗)　植え替えした数日後に葉が黄変しはじめ、
段々と散って行き、最後は丸坊主になって枯死しました(T_T)
後で聞いた話だと山椒は植え替えを非常に嫌うんだそうです。ガッカリ。

ナミアゲハが駄目なら、じゃあキアゲハだ！と思い立った私。
そこで今度はプランターと土を買い込み、パセリの種を撒きました。
一度は大きく育ったパセリたち。しかし、夏の強烈な日差しに段々弱り
しまいには一度枯れました。植物、難しいんですよ(>_<)
が。根っこが生きていたパセリが再び葉を茂らせ始め、そんなある日
なにやら黒いものが乗っかっているのに気が付きました。

と言うことで続きは畳んだ先にどうぞ！

よくよく見ればまだ幼いキアゲハの幼虫！キター！！！
子供を呼んで早速見せ、二人で大興奮！待ってましたよ、幼虫くん！
急ぎ園芸ワイヤーと虫除けネットを仕入れてプランターにカバーをしました。
と言うのも、蝶の幼虫にはかなりの確立で寄生虫が付くんですね。
我が家で生まれた幼虫は四匹。全て無事蛹になり、越冬しました。
一匹だけ蛹化時の糸賭けに失敗して蛹のまま命を終えてしまったのですが
残る3匹は今年の初夏、無事に美しい蝶になって大空へ旅立って行きました。

そして今年。食い尽くされて茎だけになっていた貧相なパセリたちが
またまた葉を茂らせてくれました。二年草なので今年も生きていたんですね。
そこにたった一匹の幼虫発見。またまたカバーして保護し、育てました。
でも終齢を迎えた幼虫の食欲は凄まじく、例え一匹でも葉はすぐ丸坊主になる。
慌ててパセリの苗を仕入れ、プランターももう一つ増やしました。
しかし、何とかその子はうちにあったパセリだけで足りて無事成虫に。
それが下の写真です。羽化したのはつい数日前。風の強い日でした。


見事な成虫です。羽化した時間はまだ雨上がりで防虫ネットが塗れていて、
横風も強く吹いていました。生まれたばかりの蝶が必死に網にしがみついている。
見かねて割り箸に止まらせプラ水槽に移そうとしましたが…
結局私の手にぶら下がって羽を伸ばしていました。
上の写真はすっかり広がってカーテンに止まらせてあげたところです。
この頃には陽が出て、気持ち良さそうに羽を動かして乾かしていました。


羽を近写。鱗粉が見事です。何て美しい羽！最早芸術品の域です。
南米のモルフォ蝶は空飛ぶ宝石と呼ばれているそうですが、
キアゲハも負けていないと思う。何度見ても羽化した蝶の美しさは溜息もの。

さて、このキアゲハさんは無事大空へ飛び立って行ったのですが、
話は更に続きがあって…この子の為に追加で買って植えたパセリの苗。
気が付いたら小さな卵がいっぱい！その数20個近くはありました。
うわー、どうしよう！そんなにキアゲハ育てられないし！
でも縁あってうちに来たなら育ててあげたい。と言うことで三度目の飼育開始。
今、うちのプランターには幼虫が少なくとも七匹います。
彼らの成長記録はまた追って書こうと思います。皆大きくなってね！