土星探査機のカッシーニが長い歴史と偉大な旅に幕を下ろします。
地球から打ち上げられたのは丁度20年も前の1997年。
その間数々の惑星を経て、最後に土星に到達したのだそうです。
美しいリングの隙間を史上初めて通過し、素晴らしい映像を沢山届けてくれた。
宇宙から見たらほんの小さな機械に過ぎないかもしれないけど
その功績は偉大すぎるほど偉大です。お疲れ様カッシーニ。
名前もいいですね。天文学者ジョヴァンニ・カッシーニ氏の名前を取ったとか。
彼(と呼びたくなる)が土星の衛星タイタンに放出した
ホイヘンスという探査機も、天文学者の名前から付けたそうですよ。
勿論、そんな凄い機械を作って打ち上げたのも、研究を重ねたのも人間で
突き詰めれば人間の偉業なわけですが、真っ暗な宇宙空間でたった一人
黙々と仕事をして来たカッシーニを思うとやはり讃えずにはいられません。
そんな彼の末路は何だか切ない。土星の大気圏に突入して燃え尽きるんです。
そして文字通り消滅します。土星の衛星に地球の微生物を持ち込まないため
と言うことですが、長い旅路の果てに燃え尽きて消えるなんて、
本当になんて儚い一生なんでしょうね。決して地球には戻れないのです。
カッシーニのお陰できっと目覚しく宇宙の研究が進んだのでしょう。
故郷の星を離れ、二度と戻れずに消えて行く彼を想うと思わず涙が出ます。
生き物じゃないのにね。所詮、金属で出来たマシーンなのにね。
でも何だか泣けて来る。哀しいんじゃなくて、切ないです。
ありがとうカッシーニ。彼は最後の最後まで、人類がこの目で決して
見ることの叶わない、素晴らしい光景を見つめながら消えて行くのでしょう。
それがカッシーニへの一番の餞(はなむけ)なのかもしれませんね。
こんなお話を氷上くんとしたら、きっと一晩中語り合える気がします。
今週末久しぶりにプラネタリウムに出かける予定なのですが
そこでもカッシーニの話が出るんじゃないかとちょっと期待しています。
私は彼の偉業を忘れない。20年間本当にお疲れ様でした。
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